2018年2月27日
清潔にすればいいのでは?頭皮が臭い理由は、頭皮に潜んでいる雑菌が皮脂を食べてノネナールを出しているからです。であれば、しっかりシャンプーをして雑菌を落とせばいいのでは?という考える人もいるでしょう。しかし、朝シャンをして頭皮を清潔にしたとしても、昼過ぎから夕方ころには頭皮が臭い…となってくる人は多いです。先ほど書いたように、頭皮からは常に大量の皮脂が発生しているので、朝シャンで頭皮の雑菌を減らしたとしても、すぐに繁殖して臭いを出してしまうからです。雑菌にとって、頭皮は髪の毛の毛穴という「快適な場所」と次々に湧き出る皮脂という「おいしいエサ」が満たされた場所なのですから、シャンプーで少し減らしたくらいではその日のうちに臭いを発生させてしまうのです。じゃあもっと強力なシャンプーでしっかり洗って、雑菌の臭いを根絶しよう!となるのは自然な考え方です。しかし、これは大問題です。なぜなら、雑菌を根絶やしにしてしまうと、皮脂の発生量が増えてしまうのです。雑菌には『善玉菌』と『悪玉菌』がいて、善玉菌のほうまで絶滅させてしまうと、頭皮の臭いなどのトラブルにつながります。真菌やカビなどは頭皮にとっては善玉菌であり、皮脂を食べて脂肪酸を排出し、頭皮の新陳代謝を促す作用があります。もちろんイヤな臭いも発生させません。そんな『善玉菌』までもがいなくなってしまうと、頭皮は「善玉菌を増やさなければ!」と考えて、皮脂を大量に発生させるのです。それで善玉菌は増えるかもしれませんが、同時に悪玉菌も大量発生し、さらに強力な加齢臭を発生させるようになるのです。もちろん、頭皮を清潔に保つことは重要です。『悪玉菌』は頭皮の臭いの発生源になりますし、炎症などにも繋がるので、定期的にシャンプーをして数を減らしておく必要があります。しかし、過度に頭皮を洗ってすべての細菌をなくしてしまうのも臭いにとっては問題なのです。シャンプーをアミノ酸のものに変える頭皮を清潔に保つことは重要ですが、強力なシャンプーでゴシゴシ洗ってしまうと善玉菌までもがいなくなってしまうのは、先ほど書いた通りです。重要なのは、頭皮にあったシャンプーで適度な洗浄を行うことです。人間の皮膚はタンパク質(アミノ酸)でできており、当然頭皮もアミノ酸でつくられています。そこに石油系シャンプーや石鹸シャンプーを合わせても、頭皮に合いません。シャンプーもアミノ酸系で合わせるのが基本です。アミノ酸系シャンプーであれば、頭皮の状態が安定化し、皮脂のバランスが保たれるので、善玉菌を維持しつつ悪玉菌だけを減らして臭いを軽減することができるのです。しっかりと髪を乾かす髪を洗ったあと、タオルドライだけをしてあとは自然乾燥させている人は多いでしょう。しかし、自然乾燥は頭皮の臭いにとっては大敵なのです。湿った環境は、臭い発生源の雑菌にとっては天国のような環境です。ただでさえ頭皮には毛穴という雑菌にとって居心地が良い環境があるのに、そこに水分まで与えてしまうと雑菌は物凄い勢いで繁殖してしまいます。そうして増えた雑菌は皮脂を食べてノネナールを吐き出し、異様な臭いを生み出してしまうのです。なので、髪の毛を洗ったらすみやかにドライヤーで乾かすことをおすすめします。女性の場合ロングヘアだとなかなか髪が乾かないので、ドライヤーをめんどくさがって放置する人が多いようですが、それが頭皮の臭いにつながっていることは十分に考えられます。ただし、ドライヤーの熱い温風は髪の毛のキューティクルを痛めることがあるので、ドライヤーをなるべく髪から離したり、数分使ったらしばらく休んで温度が下がるのを待つ、などの対策も忘れないようにしましょう。
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