髪の毛は、一定のサイクルに基づき成長し、最後は抜けます。この流れを、ヘアサイクルと言います。
髪が伸びる仕組みを知ろう!ヘアサイクルとは
ここでは、ヘアサイクルの仕組みを紹介しましょう。髪の毛は発毛してから、成長前期・成長期・退行期・休止期・生え変わり、というサイクルを辿ります。
髪の毛が伸びる期間は、成長期のみです。育毛環境が正常の場合、男性の場合は最長6年ほど、女性の場合は8年ほど際限なく伸び続けます。それ以降は成長が止まるため、基本的に女性は長くても腰辺りで髪の毛の成長は止まる計算となります。
そして、退行期に差し掛かると、成長が遅くなります。これはいわゆる抜ける前の準備のようなものであり、だいたい3週間程度で休止期に入ります。
休止期になると、些細なことでも髪の毛は抜け、次の髪の毛に生え変わります。正常な頭皮の場合、シャンプーなどで髪の毛が抜けるのは、ほとんどの場合休止期に入った髪の毛です。
髪の毛のしくみ
では、ここで髪の毛が伸びる仕組みを紹介しましょう。
髪の毛の根っこに当たる部分には、「毛球」と呼ばれる部位があります。毛球の中には「毛乳頭」「毛母細胞」があり、この毛母細胞が髪の毛を伸ばします。毛乳頭が毛細血管から栄養を吸い、毛母細胞に送ることで髪は伸びていきます。この時、頭皮が正常な環境で、きちんと栄養を送れていれば髪の毛は健康にすくすくと成長します。これが、髪の毛の成長の仕組みです。
なお、栄養が少なければ髪の毛は弱々しく成長し、休止期を迎える前に抜けます。その結果、生え変わりのサイクルが追いつかなくなり、薄毛に繋がるのです。
髪を早く伸ばすためには
意図的に髪が伸びるのを早める方法はありません。だいたい、髪が伸びるスピードの平均は一年間で12センチほどです。
しかし、頭皮環境を整え、育毛環境を改善することで髪の毛を健やかに成長させることはできます。健やかに成長した髪が美しく強い毛髪になるのです。
育毛環境を改善するためには、髪の毛の成長を阻む要因をすべて取り除く必要があります。そうすることで、ヘアサイクルは正常になり、女性の場合は最長で約8年後は健やかに髪を伸ばせます。