栄養不足が原因で起こる髪の毛や頭皮のトラブル
BLOG 2017年10月31日
髪の毛の約95%はケラチンと呼ばれるタンパク質でできており、ケラチンは18種類ものアミノ酸で構成されています。食事からタンパク質などを取り入れて髪に栄養を与えてあげることが、美髪を作るためには必要です。
食事などから取り入れる栄養が髪に行き届きづらくなると、髪の元気が失われていきます。その結果、抜け毛が多くなったり白髪が増えたり、また薄毛になったりコシのないボリュームのない髪になってしまうそうです。
髪の毛に必要な育毛三大栄養素
■タンパク質は髪の主成分
髪の主成分は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質です。ケラチンを構成するアミノ酸の多くは、体内で生成されない必須アミノ酸ですから、食事などで取り入れるしかありません。
タンパク質は髪の毛だけに使われるのではなく、臓器や血液・神経細胞などを作ったり、修復するためにも使われます。生死を左右しない髪の毛は、これらに比べて体にとっての優先順位が当然低く後回しになり、タンパク質不足になると髪の毛にまで栄養が行き届きにくくなります。
すると原料が足りなくなった髪の毛は痩せ細り、コシやハリがなくなってしまうのです。
そのため、積極的にタンパク質を食事から取り入れる必要があります。
■ビタミンは新陳代謝・血液循環を促す
食事から取り入れたタンパク質をできるだけムダなく吸収し髪の栄養にしていくためには、ビタミンが欠かせません。ビタミンは様々な栄養素をしっかり働かせるための潤滑剤のような存在です。
タンパク質だけを摂るよりも、ビタミンを適量取り入れることでタンパク質がより有効に使えるのですね。
また、健康な髪を育てるためには、健康な頭皮が不可欠です。ビタミンは頭皮乾燥を防いだり、皮脂の過剰分泌を防いだり、血行を良くしたりすることで髪の成長を助けてくれます。
●ビタミンA…新陳代謝を促し、乾燥やかゆみなど頭皮のトラブルを防ぎます。過剰摂取は頭皮を硬くして髪の成長に逆効果となるので、サプリメントを飲んでいる場合など摂取量には注意が必要。
●ビタミンB群…摂取したタンパク質の吸収を高め、細胞の新陳代謝を促進する働きがあります。頭皮の新陳代謝を良くし、ケラチンの構成に欠かせないビタミンです。
●ビタミンC…抗酸化作用があり、コラーゲンやタンパク質の構成を促進する働きをします。
●ビタミンE…血行を良くし、髪に栄養が届きやすくなるようサポートしてくれます。
■亜鉛を中心とするミネラルは成長にいい
亜鉛や鉄分など、「元気の素」とも言われるミネラルも、髪を育てるのに欠かせません。それぞれ様々な働きがあります。
●亜鉛…細胞の新陳代謝を活発にするほか、抜け毛の原因である5αリダクターゼという酵素を抑制する働きがあるとされています。またタンパク質の吸収を高めてくれるので、髪や体の成長を促し健康な髪を作ります。
ストレスや疲労によって失われやすい栄養素なので、適量を意識的に取り入れる必要があります。
●鉄分…血中のヘモグロビンの生成を助け、血行を良くします。血行が悪くなると毛根に栄養が行き届かず、強い髪を作ることができなくなってしまうのです。
●カルシウム…脳の神経細胞の働きを良くします。これにより髪の生成を助け脱毛を防ぐことができるそうです。
●セレニウム…老化を防ぐための強い抗酸化作用を持っているため、髪や頭皮を若々しく保つ働きがあります。