ストレートネック・姿勢のチェック
BLOG 2021年7月2日
前回ストレートネックについてお話しましたが、今回は正しい姿勢のチェックについてお話ししようと思います。
頭部と骨盤は24個の骨でなる脊柱とよばれるもので支えられています。
脊柱の首部分、背中部分、腰部分からなり、それぞれS字カーブを描くようにして、重い頭部と骨盤との間を支えています。脊柱は前に倒れますし、後ろにも反れます。
さらに左右に傾き、回旋も行える万能な動きができるためにカラダはあらゆる姿勢がとれるわけなのです。
頭部と骨盤がリンクしていることはご存知でしょうか?
頭部が前へうなずけば脊柱がその流れを伝えるため骨盤は後ろに傾きます。
いわゆる猫背姿勢です。頭部が後ろに反り返れば骨盤は前にうなずきます。
こちらは反り腰姿勢ですね。
動きは骨盤からでも同様の姿勢を形作ります。
つまり、スマホを見る姿勢(猫背姿勢)を骨盤から整えてあげれば、頭部の傾きも矯正されるというわけです。
現代の日本人は椅子に座っている時間が長いと言われています。
その座り姿勢の骨盤の傾きに意識し、積み木を積み上げるように下から整える意識が大事です。
座り姿勢で骨盤の傾きをチェックするポイントは坐骨の感覚です。椅子にお尻のお肉で座っていると骨盤のかかと部分である坐骨への感覚がわかりません。お尻のお肉を後ろに手で搔き出すようにして坐骨を座面に突き刺すように座ると、自然と骨盤が立つように座れます。
座高をできるだけ高くするようなイメージをしましょう。坐骨を意識して、座ることで腹筋と背筋の深部に自然と力が入るため、脊柱が本来のS字カーブを取り戻し、頭部は骨盤の真上にセットされやすくなりませんか?
植木鉢のお花をイメージしてみてください。風で倒れてしまった植木鉢を戻すには、花をつかんで戻すよりも、鉢から立て直した方がスムーズですよね。カラダも土台から調整をする方が無理や負担がかかりません。骨盤から整えることで自然と体幹がトレーニングされストレートネックだけでなく腰痛予防にもつながります。
椅子に座る時間が長いと、自然と背中が丸くなることが多いでしょう。
筋肉同士は筋膜という薄い膜で包まれるようにつながっているため、背中や首周りの筋肉と一続きでつながっている頭皮とおでこの筋肉は姿勢の影響を受けてしまいます。
首や肩が凝って硬くなり、緊張することで血流まで滞り、痛みが生じてなめらかな動きができなくなります。
首とつながっている頭皮やおでこも筋膜を通して硬くなり血流の滞りを受けていると、目をぱっちりあけようとして硬くなったおでこを無理やり動かしシワをうみだしている・・・なんて残念なことになるかもしれません!
正しい姿勢維持と簡単なストレッチで巡りを促して生き生きとしなやかな体を取り戻しましょう。