頭皮の臭いについて ①
BLOG 2018年2月23日
頭皮の臭いってどんな臭い?
頭皮の臭いは、「油臭い」と言われることが多いです。実はこの臭い、加齢臭と呼ばれる臭いと同じなのです。頭から加齢臭が出ている…これはとてもショックな事実ですね。では、なぜ頭から加齢臭が発生するのか?これは、加齢臭のメカニズムを考えると納得できます。
ノネナールが頭皮のきつい臭いを生み出す
加齢臭は、皮膚で生み出される9-ヘキサデセン酸とよばれる脂肪酸が、雑菌によって分解され、「ノネナール」とよばれる臭い成分に変化することで発生します。わかりやすく書くと、
「頭皮の細菌が皮脂を食べて出すウンチの臭い」ということです。
若いころは9-ヘキサデセン酸の量は少ないのですが、40代を過ぎることからだんだん増えていき、油臭いにおいを体から発するようになるのです。年齢を重ねて中高年になってから発生する臭いなので、『加齢臭』と呼ばれるわけです。では、なぜ頭からキツいノネナールの加齢臭が発生してしまうのでしょうか?
しかも、頭皮には髪の毛の毛穴が大量にあります。つまり、臭いを生み出す雑菌やダニのすみかがたくさんあるということです。そこに大量の皮脂が発生するわけですから、雑菌にとっては天国のような場所なのです。当然、雑菌は皮脂を食べて大量のノネナールの臭いを排泄するのです。
※例えば顔の皮脂腺は1平方センチあたり240個、額(Tゾーン)は400個となりますが、頭には1平方センチあたり800個ものの皮脂腺があります。
これは臭いの発生源としてしられるワキよりも多い数です。そのため、頭からは常に大量の皮脂があふれ出しているのです。
次回は対策についお話します。