髪の強さのもととなるコルテックス
「コルテックス」は、髪の健康のカギを握る重要な部分ですが、あまり聞いたことがないという人も多いかもしれません。そこで、今回は、コルテックスがどこにあり、どんな構造をしているかや、コルテックスの役割などをお話していきます。 1本の毛髪は、外から中心に向かって、「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」という3層構造になっています。 中間にあるコルテックスは、髪の85~90%と大部分を占める重要な部分で、コルテックスが多いほど、髪が太くなります。 また、コルテックスの主成分は、線維状のタンパク質です。脂質や水分も含まれており、これらの量が、髪の硬さ、しなやかさ、強さなどを左右します。さらに、コルテックスには、メラニン色素も含まれており、その種類や量が髪の色に影響します。コルコルテックスの構造
コルテックスの中は、線維状のタンパク質(ケラチンタンパク質)がねじり合わさって束になり、さらに、その束同士がねりじ合うような形で構成されています。
そして、このケラチンタンパク質の線維の隙間は、「マトリックスタンパク質」と「非ケラチンタンパク質」という2つの細胞間充物質で埋められているのです。
これらの細胞間充物質は、ケラチンタンパク質をかため、髪に丈夫さやしなやかさを与える役割をします。また、パーマやヘアカラーなどの薬剤は、主にこの部分に作用することで、効果を発揮します。